一級建築士事務所 栗原健一建築事務所


No.11 2024/5/26  エクセルフォームでも特許が取得可能か?










KenKurihara Mail Magazine
知人の皆様へ 栗原建築事務所からのお知らせです。


 漸く、寒がりの私が待ち望んだ季節になりましたが、春なのに夏のような暑さで困っている方もおられるようで、不安定な気候の時代になりましたね。

 さて、今回は私が開発した各種のMSエクセルのシステムフォームのオフライン認証システムが特許を取れるような独自性があるのか、その価値があるのかという話です。

 前回、国交省2024年告示第8号の「建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準」が今年の1月9日に施行されたことを触れましたが、私はこの新告示に準拠した業務報酬算定システムRESA-6を含んだJAAFMST2024の開発に関わり、4月から提供開始となりました。

 報酬算定システムの第一弾のRESA-1は私の基本設計を専門業者がBASICでプログラミングし、1987年にMS-DOS版として(社)東京都建築士事務所協会から販売開始されました。
 その後Windowsが登場しMSエクセルの普及が進みましたので、東京会からRESAを継承することの了解を得てMSエクセルのフォームに置き換えたRESA-2として1995年に私の会社から販売開始しました。以降、2007年にRESA-3、2010年にRESA-4、2020年にRESA-5、そして今年RESA-6まで発展してきております。(4月から提供開始の最新のJAAFMST2024はRESA-6を中核とした建築士事務所のためのマネージメントシステムです)
 また、RESAだけでなく確認申請書作成システムなどもエクセルフォームの製品として展開してきました。

 2013年に登場の「JAAFMST」は「RESA-4」をベースに(一社)日本建築士事務所協会連合会の委託により私が開発しました。全国の傘下協会会員が無償で利用でき10倍近くいる全国の非会員事務所には私の方で有償で販売することとし、これは協会会員であることのメリットを感じてもらうためでもありました。販売は2007年以降のRESA-3やその他のエクセルシステムの頃から代理店よる販売方法を取ってきました。
 ダウンロードサイトから一部制限を加えた無償の試供品を入手し、試した結果製品版の購入を希望した場合に代理店に代金を支払うと、制限解除のためのパスワードを通知され、そのパスワードを入力すると試供品に埋め込まれた隠しシートの計算式を利用して試供版が即その場で正規版にかわるという仕組みでの販売方法をとっています。
 市販の多くのPC用アプリケーションでは、試供品から正規版として使用する際の認証システムが採用されていますが、この認証はインターネット接続下でおこなうことが条件かと思います。私の開発のエクセルのシステムフォームでは、正規版への変換はインターネットに接続していない環境下でも可能となる方法で、この点が独自性ではないかと思っております。
 
 品川区では中小企業支援の各種の取り組みの中に特許に関する無料相談がありましたので、先日その相談に出向き弁理士の方と面談してきました。
 当初は、エクセルのシステムがそもそも特許取得の対象となり得るのか半信半疑でしたが、発明に取り組んでいる知人から可能性があるとの話を聞いたことが後押しになりダメモトで面談に行ってきました。1時間ほどの面談に応じてくれた弁理士の結論は、意外に「可能性がある」とのことでした。
 しかし、取得のための費用は品川区からの補助の出ることがあってもそれなりにかかりますし、さらにこの特許を利用するための対価を払ってもよいというエクセルフォーム販売の業者がどれだけいるのかどうかが不明で特許取得費用の回収も全く未知数です。
 よって、可能性があるとの専門家の話は嬉しくて大いに励みになりましたが、暫くは特許取得の計画は継続審議とすることにしました。

 もし、どなたか、この件で興味がある方がおられるならばご連絡ください。










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