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一級建築士事務所 栗原健一建築事務所 | ![]() |
| 第7回 | 工事中の注意点 |
![]() ▲杭施工 ![]() ▲上棟式 |
第7回目講座は、「工事中の注意点」です。 前回の第6回では「工事開始」の説明をいたしましたが、工事中の建築主としての注意点を説明します。 地鎮祭を行って、いよいよ工事に入ります。 まず、基礎関係、続いて躯体関係、内外装、設備工事と進みます。順番はこの流れが多いですが、状況により異なります。 施工者が工程表を作成しますので、それを受け取っておきます。 その行程表により、工事が進みます。 木造住宅では必ずしも行いませんが、くい打ちから入ることが多く、敷地が変形の場合は整地、擁壁設置などが初めに行われることもあります。くい打ちや地盤改良は重要な工程です。杭の深さはほとんどがボーリング調査の結果で決定されます。 また、足場などの仮設工事は、建物構造、規模、計画建物周辺の空き具合等に施工者が計画し工程表に記載されます。 躯体工事から内外装に移るあいだに上棟式などが行われることがあります。 工事を行う敷地が現在お住まいの近くの場合と、離れている場合があると思います。離れている時や、他国に滞在の場合など現地に行くことが出来ない場合も想定できます。基本的に建て主が建設地を訪問しなくてはならないという法規はありません。 そういった場合は施工者へ任せることになりますが、しっかりした工事監理者に依頼していれば、そう心配はありません。 建築士法の規定で概ね100㎡未満の建物は工事監理者の選任は必ずしも必要ありませんが、みずから現地に行けない場合などは法的義務はなくても、工事監理者を選定しておくことを勧めます。もちろん、選任義務のない規模で、自ら現場に行くことが出来たとしても、工事監理者を選任しておくことはお薦めします。 選任義務の有無に関わらず、工事監理者の選任を行った場合は、その建築士とどのような工事監理を行うのかを十分に打合せしておくべきでしょう。 一般的な住宅の新築工事では、工事監理者は週に1回から2週間に1回は、現地確認を行うことが多いでしょう。 何といっても、施工者が適切な工事を行うことが必須ですが、その施工者の仕事をしっかりと見守ることができる工事監理者が必要です。施工者は、意図的ではなくても施工ミスを起こしてしまうことがありますので、そういった場合でも適切な是正を指示できる工事監理者が必要なのです。 また、工事前に建築士が作成し、建築主に渡された重要事項説明書や、工事監理契約でその業務の報告を建築主に行うよう定められていますので、その報告書を受けとり、内容を確認することが大切です。 工事監理者は、もし不適切な工事を認めた場合、その是正を支持し、その指示にしたがわなかった場合は、建築主へ報告するという法律規定がありますが、「是正指示したけど業者が従いませんでした」などという報告を受けとっては、良好な工事が進められるわけがありません。 よほどの不良の施工者によってこのような報告書を建築主が受取るという事態はかなり深刻な問題です。そうならないように工事監理者も建築主も施工者の選定はしっかりこなうべきでしょう。 なお、建築主だからと言って勝手に現場に入ることは避けましょう。あくまで、施工者と工事監理者の了解と立ち合いの上で、安全に十分に注意して現場入りすべきです。 前回地鎮祭の行事を説明しましたが、工事中のイベントとして「上棟式」が行われることがあります。この上棟式は昔からの慣習で、現場で働く工事関係の作業員や職人等の慰労も兼ねて行います。建物の無事の完成を祈るという儀式の性格もあり、建築主の方の考えにより、宗教的色彩を帯びる場合もあります。 多くの場合、木造や鉄骨造なら最上部の梁を据えたことから棟上げを意味する上棟式となり、飲食が伴うことが多いので、その日の夕方から行われることが多いです。 鉄筋コンクリート像は、最上階のコンクリート打設が終了した日若しくは翌日に行われます。 屋根裏に木製の飾りを備えたりします。 この式は、建築主の費用負担で料理とお神酒を現場に用意し、出席している関係者にご祝儀を配ります。だいたいの場合、とび職の親方が、建物の4済にお神酒を少々まき、工事の安全と無事の完成を祈ります。 このスタイルは施工会社の方の考え、習慣もありますので、良く打合せを行うことが必要です。その際の調整役を工事監理者が務めることもあります。 この上棟段階頃に、鉄骨造やコンクリート造などの3階建て建物などには基準法に定められた中間検査が行われることがあります。この検査については、工事監理者と施工者が受検の手続きを行いますので、建築主としては特に何もしなくてよいですが、この検査については関心を持っていてください。 設備工事は、基礎工事の段階から竣工時までのあいだに、何度も現地での作業が行われます。配管、配線などの多くは竣工後には仕上の裏になり見えなくなることがありますので、工事監理者による確認作業が重要になります。当事務所では工事監理とは別に着工から竣工までの動画撮影サービス業務を提案しており、隠蔽された配管、配線類施工の記録を残しておきますが、竣工後の不具合の際の原因究明などでは重要な資料です。 内装工事が進みますと、施工者から出来具合などの確認のための現地確認を提案されることがありますので、積極的に出向くことを薦めます。みずからの依頼での現場入りも施工者は認めてくれることが多いです。 設計図や打合せ通りであるかどうかは工事監理者が確認しますが、認められるなら建築主も現場での確認作業を行っておくことをお薦めします。 以降は、次回の「工事完成時の手続き」に続きます。 次回(№8)に続く |
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