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一級建築士事務所 栗原健一建築事務所 | ![]() |
| 第6回 | 工事開始 |
▲地鎮祭の準備 ![]() ▲ボーリング調査 |
第6回目講座は、「工事開始」です。 前回の「施工者の選定、工事契約締結の助言」での説明の通り、見積り合わせなどで施工者を選定し、建築主の方と施行者が工事契約を結ぶところまで進みましたら、いよいよ工事開始です。 「工事開始」となりますと、以降は施行者の主導で進行さえますが、建築士事務所としてもその工事の進捗がスムーズに運ぶよう、トラブルが起きないよういサポートしていきます。 まず、施行者に工事契約前に条件づけた工期に従った行程表を作成してもらい、その内容をチェックします。 工事開始後はその進捗が行程表通りなのかもチェックして行きます。 既存建物の解体工事がある場合は、建築主と施行者が解体工事と本体工事の概要を簡単に説明することを兼ねた近隣へのあいさつ回りをおこなうことが推奨されます。 今まで暮らしていた場所での建替えなら、従来からの近隣との関係によって挨拶の範囲などを決めますが、新規に購入した土地等では、敷地に接する隣地や工事車両が通行する道路に面した敷地等の状況からトラブルが起きないよう施行者と打合せし対象を考えておきます。 解体が終了または不要で、敷地が更地になりましたら地鎮祭がおこなわれるこ多くあります。 建築主や施行者の特別な指定がない場合は多くは神社に依頼した神式の形式で行われます。 神式の場合、ほとんどは施行者が神社と打合せして、更地状態の敷地に地鎮祭としてのしつらえを行います。建築主や建築士事務所は、これらの現地の準備が終わり祭事が開始されましたら、くわ入れの儀式に参加することとなります。 宮司様などでの初穂料の負担は、建築主はあらかじめ施工業者と話し合っておく必要があります。 建築主が希望して地鎮祭の後に宴会を行うこともありますが、施工業者から要望されることはあまりありません。 工事着手までに確認通知書に記載の主要事項や施行者の工事関係保険その他の法定の事項を記載した表示板を敷地の道路に面した場所に掲示しますが、これは施行者が行います。 解体工事がある場合は、その前に解体足場などにその表示を行っておきます。 当事務所では、看板状の工事件名表示板のデザインを指定することがあり、施工者に作成を依頼し、工事中の現場に掲示してもらうようにすることがあります。 建物の構造・規模によりボーリングなどの地盤調査をおこなうことがあります。 この調査は施工者が契約書に基づいておこなうことがほとんどです。 建築主が調査の公正性を担保するために別途の専門業者に依頼することもできますが、建築士事務所が工事監理するならその施行者との分離はあまり意味がないかもしれません。 この調査の結果、構造設計の変更の必要性が発生することもあり、その場合は工期に影響を及ぼすこともありますので、あらかじめ理解しておく必要があります。 これらの準備関係作業をひと通り済ませましたら、いよいよ本格的な工事開始となります。 工事中は建築士事務所は工事監理者として施工のチェックをおこなっていきます。 以降は、次回の「工事中の注意点」に続きます。 次回(№7)に続く |
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